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【籠庭のクックロビン】感想

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あらすじ

「怪物の巣と噂される古城へ奉公に出された少女・ロビン。彼女はそこで異形の”何か”を目撃してしまう。城の人々はそれを こまどり と呼んでいるが…。」

 籠庭のクックロビン、面白かったです!

マザーグースの有名な詩"Who Killed Cock Robin"をモチーフにしたノベルゲーム。

選択肢で真狂ゲージが変動し、それによって結末が変わるマルチエンディング方式となっています。

ホラー要素は薄めなのでホラー苦手でも楽しめました。

エンディングは全8種。初期に50%あるゲージを下げていく選択肢を選ぶことでトゥルーエンド(ED8)にいきます。

全てのエンディングを見るとエピローグが解放される仕様上、ED8は最後に見ることがお勧めです。他のEDは後味悪めなので…。

ストーリーの良さやキャラの魅力等、書きたいことはたくさんあるのですが何に一番心を持っていかれたかというと、

リネットくんです。

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褐色少年って、いいよね…。
未プレイの方で、このキャラ好きかもってなった方は、この先を読まずにまず実際にゲームをやってみることを強くお勧めします!

表情差分がほぼ全てしんどそうな顔なのがね、もう本当にこっちまで苦しくなるんだけど、苦し気に眉をひそめる表情は正直ツボでした。

好きな人にはすごく刺さるキャラ、リネット!私的にはドストライクでした…。

以下リネット中心に真相ネタバレありで感想を書いていきたいと思います。

 注意:

真相についての大きなネタバレがあり、ゲームの楽しみを損なう可能性があります。ED6~8を見てからの閲覧をお勧めします。

 

 

起きたことを時系列で簡単にまとめると

①ヴァルトシュタイン卿(以下長いんで旦那様で)いろいろあって誰とも関わらずに1人で城に住んでいる。使用人はレルヒェ、ボヴィ、ポワソンのみ。

②旦那様、孤児院でロビンと出会い一目惚れ。当時13歳のロビンを連れて帰る。

③一緒に暮らすにつれ、ロビンも旦那様を好きになる。

④ロビンと出会ってから一年後に他の使用人たちも雇う。(ここで使用人メンバーが全員揃う)

⑤旦那様と16歳になったロビンが結婚。

⑥ロビンの妊娠発覚、流産。

⑦ロビン発狂。夜な夜な死んだ赤ちゃんを探し回るように。

⑧ロビンが死ぬことを恐れた旦那様は、ロビンに対して城で過ごした記憶の消去と死者をこの世に繫ぎ止める籠の儀を行う。

⑨本編開始

 ってことでしょうか。

おや?改めて書いてみると旦那様ロリコン疑惑が…

いやいや、真実の愛に年齢差なんて関係ないよネッ!

リネットがロビンと出会ったのは④時点。

既に旦那様と相思相愛の時期のはずなので、最初から叶わない恋だと知っていて好きになっていると思われます。

叶わない恋は彼にとって辛いものではあっただろうけど、おそらく本編の彼が常に苦しげなのは、ロビンの記憶が失われたという状況によるものだろうなと思います。

もっというと、ロビンが旦那様との記憶も失っているという状況。

リネット…お前…こんなんさぁ…そりゃ苦しいよな~!!!

誰かのものになる前の好きな子がいたら、そりゃいくら相手が敬愛する旦那様だったとしても「俺のものにならないかな」ってちょっとは思っちゃうよねえ…。

そしてそう思ってしまう自分自身も真面目なリネットは許せないんでしょうね。

だからこそ「このまま自傷行為でも始めてしまいそうな危うさ」のある顔を見せるんだろうなと。

ロビンに冷たく接するリネットですが、やっぱり気持ちに嘘はつけなかった、と終盤に吐露します。出会い方が違っても、共有した思い出がなくてもやっぱりリネットはロビンのことが好きになっちゃうんだよね(´;ω;`)

リネット好きな人は是非小話「覚悟と迷い<3>」「初恋の終わり」を読んでほしいです。特に「初恋の終わり」のリネットの苦しさとか思いのすべてが込められた言葉と表情は必見。

ED5は実質リネットEDだと私は勝手に思ってるのですが、ロビンを自分のものにしたところで彼は苦しむんですよ…。旦那様を裏切ったことへの罪悪感を一生感じ続けながらも、でもロビンが自分の元にいることを「幸せ」だとも思ってしまう…。切ないし「こまどり」のことを考えるとやっぱりBADエンドなのですが、何とも言えない魅力あるEDです。ED名も最高。

城の使用人は皆ロビンを案じて旦那様の「籠に閉じ込める」行動を支持したり黙認したりするのですが、ジャックとリネットの場合は同じロビンを案じる気持ちを持ちながら、「だからこそ」逃がしてあげたいと思うんですよね。

ただその結果が良いものにはならないのが、切ない…。一連の出来事がロビンの心の問題に深く関わっているので仕方がないんですけど…。(ところで、ジャックもすごくいいキャラでした。一見好青年・実はなかなかの曲者の片割れの存在によって余計にキャラが際立ってます。後半出番がないのが悲しい)

エピローグの無事に生まれてきた娘ちゃんはリネットに憧れてるみたいだけれどどうなるんだろう!?

まあ普通あんなイケメンが身近にいたら好きになっちゃうよね~!わかる~!旦那様が娘はやらんとばかりに警戒してるの笑いました。

エピローグ後のみんなが穏やかに過ごしていて、安心しました。リネットも本編よりも笑顔でいられているといいな。

プレイ後もあれこれと思いを馳せて楽しめる素敵なゲームでした!

※ところでレルヒェの素性は最後までぼかされてましたが、やっぱり年齢的にも旦那様の産みの親なのかな?